脊柱管狭窄症は自分で治せるのか?!

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脊柱管狭窄症とは。

まずは脊柱管狭窄症とはどんなものなのかを知る必要があります。

上部のイラストをご覧ください。

背骨には脳から続く神経である脊髄が通る管が通っています。この管が脊柱管です。

この脊柱管が何だかの原因で狭くなってしまった状態を脊柱管狭窄症と呼びます。

主に骨や靭帯の肥厚や椎間板の突出などで管が曲がったり、押さえつけられたりすることで起こります。

原因として、老化や姿勢の悪さなどによって起こるとされています。

症状としては、立ち上がったり歩いたりした時に下肢や臀部の痛み、痺れることもあるとされています。

現在、行われている主な治療法は、

痛みが軽度の場合

  • 薬物の投与
  • コルセットの着用
  • 牽引 ・・・・など

痛みが酷い場合

  • 神経や硬膜外の痛み止めブロック注射
  • 手術による治療・・・など

外科的手術に関しては、脊柱管を狭くしている骨や靭帯や椎間板などを削り、脊柱管を広くする方法などですが、その術式は病院によつて違います。

ここでズームアウトしてみましょう。

もしも、あなたが腰が痛く、歩くと足やお尻に鈍痛があるとします。

思い切って整形外科を受診することにしました。

病院では、では検査してみましょうとレントゲンを撮ります。

「あー腰部の脊柱管が狭くなってますね。これが原因ですね。」と言われたら、誰でも「なるほどこれが原因でこの痛みが起こっているのか。」と思いますよね。

確かに「レントゲンに移る脊柱管は狭くなっています」だた、本当にそれが原因で今の腰痛や痺れなどが起こっているのかは、実はまだはっきりとは言えないのです。

確かに写真で見る限り脊柱管は狭くなっている。しかし無症状で痛みなど全くないという方も実は大勢いらっしゃるのです。

腰痛は実はほかの原因で起こっていて、そこでレントゲンを撮ったら脊柱管が狭くなっていたというケースは以外にもよくあるそうです。

脊柱管狭窄症という診断を否定しているのではありません。しかし他にも痛みの原因はたくさんことを知っておくべきなのです。

まずは、この1,2年の生活を振り返ってみましょう。

  1. 毎日どれぐらい歩いていますか?
  2. 一日にどれぐらい座っていますか?
  3. 毎日ほとんど運動らしい運動をしていないのに急に過度の運動をしてませんか?
  4. 日常的に腰に負担を掛ける仕事をしていませんか?

まずはこの4つについて考えましょう。

1 毎日どれぐらい歩いていますか?

厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告(令和元年)」によりますと1日あたり、平均歩数は男性が6793歩、女性が5832歩だそうです。

生活習慣病を予防すし、健康維持のためには一日当たり8000歩~10000歩程度歩くのが理想とされているそうです。それを満たすには6キロ~7キロは歩く計算になります。時間にすると1時間~2時間は歩くことになります。

さて、あなたは一日にどれだけ歩いているでしょうか?

2 一日にどれぐらい座ってますか?

現在の生活の多くが座ることが多いものになっています。

通勤でも、電車で座り、車で座る。会社では一日8時間ほとんどデスクに座りっぱなし、立つのは、お昼を買いに行く時と、トイレに立つときだけ、家に帰ってもほとんど座って過ごしている。

このような生活を送っていませんか?

驚くことに、死亡リスクは、着席一時間ごとに2パーセント上がり、一日8時間以上座っていると8パーセント上昇するといわれています。

また、座っている姿勢はそれだけで腰に大きな負担を掛けます。さらに足を組んで座ると骨盤を歪め、さらに組んだ足が下の足に圧迫され血流が著しく悪くなります。

毎日の生活を良く振り返り、自分が一日にどれだけ座っているかを思い出してください。

3 毎日ほとんど運動らしい運動をしていないのに急に過度の運動をしてませんか?

毎日、特に運動などをしていない生活を送り、たまのお休みの日にゴルフやテニスなど運動をしていませんか?

日頃、運動していなくても、過去に運動をしていた人はその記憶から、今もその時と同じように動けると錯覚しています。しかし、それは過去のことです。

それを忘れ夢中になり、クラブやラケットを思いっきり降ったり、急に走ったりしているとき、身体は無理な捻りや足への負担で悲鳴を上げています。

しかし、「ちょっと疲れたな」ぐらいの感覚でほおっておくと、その無理は少しずつ身体に蓄積されていきます。当然限界値に達したときに痛みとなって現れます。

好きな運動をする方は、毎日それなりの準備が必要です。

4 日常的に腰に負担を掛ける仕事をしていませんか?

腰に負担を掛ける仕事とはどんなものがあるでしょうか?

トラック、タクシー、営業車、などの車の運転など、看護師、サービス業、美容師、などの立ち仕事、経理などを担当する事務職、IT関係のデスクワークなど、家事全般、むしろ腰に負担を掛けない仕事は少ないものです。

つまり、一日生活すればそれだけ腰には負担を掛けて生活しているのです。

特別な理由はないのです。負担は日々蓄積されています。

また、同じ姿勢ていることはそれだけで身体には負担となります。

動物は動き回っているのが正しい生活なのです。

これまでの1~4の生活を振り返り、それを改善することがまずは最も大事なことです。

脊柱管狭窄症は自分で治せるのか? まとめ

脊柱管狭窄症は治るのか?その答えは

なんとも言えません。

しかし、現在抱えている症状は取り去ること可能です。

レントゲンに移った狭窄部分を修理するという発想は一旦置いておいてかまいません。

一週間や2週間で手遅れになることはありません。

痛みの原因は他にある可能性が高いからです。

現在の生活をよく振り返って、自分がどのぐらい歩けばいいのか?

できるだけ座る時間を減らすにはどうしたらいいか?

病院で修理してもらう前に、自分にできることをやってみましょう。

それでも、痛みが消えないようなら、それは次の手段としてとっておきましょう。

池本 秀仁

健康寿命研究家
1964年生まれ、30歳の頃、父親から足心療術という足を使い身体を賦活させる技術を学ぶ。その後、独学で温熱療法や手技による施術などを研究する。しかしどんな療法をもってしても、患者さん自身が自分の力で健康になろうと思い生活しないと決して生涯健康ではいられないということを感じ、誰もが健康生活を維持できる方法を研究する道を選ぶ。
現在は偶然発見した「真・二足歩行」が腰痛以外にも様々な健康効果を発揮することを実体験しながら、その成果を一人でも多くの人に広める活動をしている。
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この本は、西洋医学でもありません。 東洋医学でもありません。 ヨガでも、整体でも、筋力トレーニングでも、 ストレッチでもありません。 誰にでも備わっている人間本来の機能について書いた本です。 今までの腰痛に関する常識を忘れてお読みください。
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