「腰痛 歩き方 正しい」をテーマに、いま一般に言われる“正しい歩き方”の前提を見直し、本来の人類の歩き方に立ち返ることで腰痛をシンプルに克服する考え方を紹介します。
腰痛と歩き方の関係
腰痛に悩む人は多く、その原因の一つに歩き方の癖が挙げられます。整形外科やリハビリ系の指導では、しばしば次のようなポイントが「正しい歩き方」として推奨されます。
- 背筋を伸ばす :身体全体を真っすぐにのばし、胸を張るようにしましょう。
- 目線は遠くへ :10~20メートル先を見るようにして、下を向かないこと猫背を防ぎます。
- お腹を少し締める :おへそを少し締め、骨盤を立てるイメージを持つと自然な姿勢になります。
- かかとから着地 :前に出す足は、かかとから着地します。
- 母趾で地面を蹴る :後ろの足は、親指の付け根(母趾の指腹)で地面をしっかりと蹴りだします。
- 歩幅の目安 :歩幅は身長から100センチを引いた長さが目安で、適度に広くとると効果的です。
- 自然な腕振り :腕は肩の力を抜き、体の横で自然に振ります。体に対して平行に、そして後ろまでしっかり振ることを意識しましょう。
- 呼吸 :鼻から吸って口から吐き出すなど、リズミカルな呼吸を心がけましょう。
- 体の重心 :後ろ重心を意識すると、自然に胸が張られ、正しい姿勢が保たれます。

しかしこれらは多くの場合、「常に意識していなければ実行できない」ものであり、気を抜くとすぐに元の歩き方に戻ってしまいます。では、それは本当に「正しい歩き方」なのでしょうか。
正しい歩き方の前提にある“かかと着地”という思い込み
現代の「正しい歩き方」は、しばしば「かかとをつけて立ち、かかとをつけて歩く」という前提に基づいています。しかし、ここで重要なのは歴史と環境です。
人類が二足歩行を始めた当初、かかとを強く地面につけるような歩き方は一般的ではありませんでした。かかとを着地する習慣が広まったのは、履物の発明や定住生活によるものが大きいのです。つまり、かかと着地が「標準」になったのは比較的新しい文化的変化に由来します。
履物と生活環境が歩行に与えた影響
履物によって足裏の感覚が変わり、地面との接触様式も変化します。舗装や長時間の立位など、新しい生活様式は「かかとを使う歩き方」を促しました。そしてその上で発展した医学・運動学が「正しい」を定義していったのです。
ズームアウト:本来の歩き方を考える
ここで視点を広げます。大切なのは、「覚える歩き方」ではなく「自然にできる歩き方」です。
本来の歩き方とは、意識しなくてもできる、誰でも再現できるような動きです。もし「正しい歩き方」を覚えなければ実践できないのであれば、それは本質的な解決にはなりません。
人類本来の歩き方を理解し、体の使い方を自然な方向へ戻すことができれば、腰痛はもっと簡単に、そして持続的に改善できます。意識に頼る短期的な対処ではなく、身体の使い方の土台そのものを整えることがゴールです。
まとめ:腰痛対策としての「歩き方」の位置づけ
・「腰痛 歩き方 正しい」というキーワードで探す情報の多くは、現代生活に最適化された“後天的な”正しさに基づいています。
・しかし、本当に大切なのは「意識しなくても自然にできる」歩き方に戻ること。
・履物や生活環境の変化がもたらした習慣を見直し、身体の本来の使い方を取り戻すことが、腰痛を根本的に減らす近道です。
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