フレイルとは何か?
超高齢化社会となっている現在の日本では、誰にでも関わる深刻な問題なのです。
フレイルとは「加齢により、心身が衰えた状態」を指します。
運動機能や生理的機能が低下やすることで、複数の慢性疾患が原因となり生活が難しくなっていくことです。
フレイルの基準は
- 体重の減少
- 疲労感
- 活動量の低下
- 緩慢さ(歩行速度の低下)
- 虚弱(握力の低下
上の5個横目のうち3つ以上当てはまればフレイル、1~2つならばプレフレイルと考えられます。
健康な状態 ➡ プレフレイル ➡ フレイル ➡ 要介護
つまり、高齢者が要介護状態になる前の状態だと理解するといいと思います。
フレイル状態になると、健康な状態の人が風邪をひいても2~3日寝ていれば回復しますが、フレイル状態の人は、回復が遅く、肺炎などに発展して重症化してしまう恐れがあり、それが原因で要介護状態になったりします。
フレイル状態の予防としては次の3つが大切だとされています。
- 栄養(食・口腔機能)
- 運動
- 社会参加
1.栄養(食・口腔機能)
高齢になると食が細くなり、栄養のバランスが崩れがちです。気力が湧かずについつい適当に済ませてしまう。そんな高齢者が多くいます。バランスを考える必要はありますが健康寿命の長い人は毎日しっかり食事をとっています。さらに歯の状態も食事と大きく関係しています。若いころのように何でもよく嚙んで食べられるような状態を保つことも大切です。
2.運動
高齢になるとただでさえ筋力は低下するものです。その状態のままにしておくとますます運動ができないくなります。毎日、歩くだけでも筋力を保つことにつながります。さらに太陽の日を浴びて歩くことで骨を強くしたり、ストレスの緩和などにも役立ちます。
3.社会参加
社会参加の機会が低下すると、フレイルの入り口になると言われます。自分に合った趣味を見つける、そのような共通の趣味を持ったお友達を見つけるのも一つ、地域のボランティア活動に参加してみるなども有効な手段です。
このように、食べることを楽しみ、動くことを楽しむ、日常生活を楽しむことが、フレイル状態を遠ざける有効な手段と言えるでしょう。

ここでズームアウト
フレイルとは、
下記のバランスが崩れることから起こると考えられます。

この三角形は、人だけでなく、動物の基本です。
食べるのは、動物の基本です。人間は特に日本では飽食になり過ぎているので、メタボリックシンドロームなど、栄養過多になっている人も多くいます。
しかし、高齢者は、バランスを考えて食べることはとても大切なこと、そしてよく噛み歯を丈夫に保つこと。
さらに歩くことで摂った栄養を身体中に循環させることです。この歩くという行為がもっとも現代の高齢者に足りていないように思われます。
眠れないのは、自分が思っているよりも体を動かしていないからです。
社会参加について・・・人により性格はバラバラです。人と話すのが好きな人もいますが、苦手な方もいるのは当たり前です。クラブやボランティア活動に参加といっても皆がそれができるわけではありません。そこで一人でもできることを考えてみましょう。
読書をする、これも実はとても意味のある活動なのです。
小説を読み、創造力を使いその世界に夢中になる。専門書を読んで知らなかった知識に触れてみるどれも脳にはとてもいい働きをします。
さらに身体を動かす活動としては、朝、一人でもいいので散歩に出かけるこれも良い活動となります。すれ違った人と笑顔で挨拶をする。玄関を履いている人と天気の話をする。人と会ってにこやかに挨拶をすることは自分の精神衛生にとてもいい効果を発揮します。
さらに、歩くためにはどれだけで歩いても疲れない身体になることも大切です。
フレイル状態の人は、足先の力が弱くなるとの研究もあります。
私の推奨する「真・二足歩行」で歩けば、自然と足先の状態がよくなり、足の力が戻ります。
現在、歩くのが苦手、ちょっと歩くと疲れてしまう、座ったり、立ったりがおっくう、という方は「真・二足歩行」を取り入れて歩ける身体を作ってください。
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